日記・コラム DIARY

凱旋門賞

2018年10月11日

凱旋門賞に挑戦したクリンチャーは、皆さんすでにご承知のように17着。レース自体は思い描いていたプラン通りで、良いポジションで運ぶことができましたが、厚い壁をぶち破ることはできませんでした。でも、この挑戦はいつか日本の悲願達成のためになるものだと思います。ボク自身、7回目の挑戦でしたが、いつか必ず勝ちたいという気持ちにさらに火がついたように思います。向こうでは、凱旋門賞の前々日にサンクルー競馬場で1勝、さらに凱旋門賞翌日にコンピエーニュ競馬場で1勝と、充実した時間を過ごすことができました。コンピエーニュ競馬場では、なぜかJRA4000勝達成の祝賀セレモニーの用意をしていただいており、うれしいやらビックリするやら。フランスでも、多くの関係者がボクの記録に興味を持ってくださっていることに感激です。

コンピエーニュ競馬場で一般レースを快勝したトーセンハーディという馬は、フランスで公私併せて大変お世話になっている小林智調教師の管理馬で、オーナーも日本人の村上欽哉さん。村上さんはボクより年下の牧場経営者で、彼の結婚式に列席させていただいたご縁がこんなところで繋がりました。

今週からは、佳境を迎える日本の秋競馬に集中です。手始めは京都の秋華賞。アーモンドアイという怪物級の本命馬はいますが、カンタービレという素質馬からの指名に燃えるものを感じています。つけいるスキを探します。

JRA通算4000勝を達成しました

2018年10月01日

台風接近が伝えられる土曜日の阪神で、JRA通算4000勝を達成しました。デビューした競馬場での大きな区切りで、いつも共に戦っている仲間たちに祝ってもらえたセレモニーは、ボクが見てきたたくさんのいい景色のなかでも格別なものになりました。これも一つ一つの積み重ねの成果で、今後も気持ちを新たに次の1勝を目指して突き進みます。

ジョッキーに国境はありません。このことは、いまの日本の競馬がフランスから来たルメール、イタリアから来たデムーロ、そしてブラジルからJRAジョッキーを目指しているモレイラといった面々の活躍をご覧いただければよくおわかりでしょう。ボクは若いときから海外競馬に憧れて何度も海を渡って挑戦を続けてきました。行っていなければ決して得られなかった刺激と感動・・。それがここまでの大きな数字の積み重ねの原動力となっている、これは断言できるところです。

「いまの自分よりも明日はもっとうまくなっていたい」と、口癖のように言ってきたフレーズは、本心だからこそ。49歳になってからの進化はプロスポーツではあり得ないでしょうが、ボクは至って大真面目です。

そして、今週は凱旋門賞に乗りに行ってきます。国内のリーディング争いという役割はもういいかなと思っていますが、世界のビッグレースには名馬とともに参戦して話題を振りまき続ける、そんな存在になりたいというのも、これからの一つの大きな目標。今回騎乗するクリンチャーは、前哨戦の敗退でノーマークの存在でしょうが、意外性という、向こうの人たちは知らない大きな武器があるんだよと、心の中で狙っています。世界一の大舞台のゲートに入ることができるのですから、チャンスは必ずあります。頑張ってきます。

勝つことは大変なこと

2018年09月26日

先週水曜日は調教師試験の一次試験。同期の蛯名正義騎手、4期下の四位洋文騎手の初受験が話題を集めていました。今朝、四位君はいつものように調教に騎乗していましたが、表情はどことなく優等生。猛勉強の成果が試験結果に反映されたような顔でした。エビちゃんの手応えは聞いていませんが、彼のことですからしっかり勉強していたはずです。ボクですか? 一年間机にかじりついて勉強する自分の姿を見てというのがいまだに想像できません。

今週は土曜は阪神で騎乗したあと、日曜は中山へ。土曜日は質量ともにいい馬が集まった感じがするので、あと3勝まで迫ったJRA4000勝という区切りをサッサと済ませてしまいたいというのが本音です。といっても、勝つことは大変なこと。公平に見て、リーチまで行ければ上出来でしょうか。もちろん、精一杯頑張ります。

週明けは凱旋門賞へ向けて、フランスへ出発します。台風24号の不気味な動きが気になるところで、とにかく無事に飛んでくれることを願っています。それよりも、これ以上の台風被害は勘弁してほしい。被災地の皆さんのご苦労を思うと、それしかありません。