GI勝利 ーレース紹介ー
宝塚記念

日時 | 2006年06月25日 |
騎乗馬 | ディープインパクト |
性齢 | 牡4 |
父馬 | サンデーサイレンス |
母馬 | ウインドインハーヘア |
競馬場 | 京都 |
条件・距離 | 芝2200m |
馬場状態 | 稍重 |
レース紹介
目前に見える世界の大舞台は、初めからそこにあった訳ではない。数々の名馬と同じように、ユタカはディープインパクトに実戦のイロハを教え、愛馬も一つ一つ課題をクリアしてきた。その集大成として迎えた宝塚記念は、断然のファン投票1位に応え、無事に結果を残すことが最大のノルマ。ところがレース当日、ユタカが教えようにも教えられなかった最後の課題を、競馬の神様が用意していた。前日の楽観的な予測を裏切るように朝から振り出した雨は、時間とともに勢いを増し、ターフを叩く。経験したことのない悪条件の中でゲートを飛び出したユタカとディープインパクト。いつものように序盤は後方に控え、3コーナーの手前から上昇を開始する。ぬかるんだ馬場に脚を取られ、ライバルたちが次々と脱落していっても、最強コンビは満点の内容で悪路を攻略。坂の下りで瞬く間に先頭を捕らえると、迎えた直線は彼の地へ続く滑走路──ユタカを背にした戦闘機は雄々しく宙を舞い、パリの空に轟音を響かせた。