DIARY日記・コラム
日記

佐藤哲三騎手が引退を決断しました

佐藤哲三騎手が引退を決断しました。

 12年11月の京都競馬場で起きた事故ですから、もうすぐ2年にもなりますか。ケガには慣れているジョッキーの目で見ても思わず息を呑んだほどの落馬事故で、テッちゃんは頭以外の全てを損傷したと言っていいぐらいの大ケガを負ったのでした。6度の大手術と、壮絶という表現が決して大げさではないリハビリを懸命に続ける姿を実際に見てきましたが、左腕の神経の回復が進まなかったことで苦しんでいたようでした。

 44歳、ほぼ同世代の戦友でしたから、寂しいという気持ちが先に立ちますが、彼ほどの人ですから、これからどの道に進んでも再び脚光を浴びる日は近いと思います。お疲れ様でしたと言うと、「騎手は諦めましたが、馬に乗るのを諦めたわけじゃないです。頑張ってリハビリを続けて、乗れるようになったら調教師を目指そうかと思っているんです」と、いかにも彼らしい前向きな言葉が返ってきました。決断までにはいろいろな葛藤があったはずですが、切り換えの鮮やかさは見事の一語に尽きます。

 テッちゃんの苦労を思えば、ボクの親指の骨折なんてほんのかすり傷でした。今週末も阪神競馬場でいい競馬をお見せしましょう。そんな勇気をもらった気がします。

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