気分は格別
安田記念の優勝は、もともと予定していたアドマイヤズームが直前で回避となり、そこへシックスペンスからの急な騎乗依頼をいただいてつながったもので、なかなかないシチュエーション。その馬が頑張ってくれての勝利だっただけに、ボク自身も驚きましたし、反響の大きさも想像以上でした。特にうれしかったのは、騎手時代から海外志向にあふれていた田中博康調教師からの騎乗依頼だったことです。フランスでワインを飲みながら「いつか一緒に勝てたらいいね」と願っていたG1勝利が、最高の形で実ったのですから気分は格別です。初ブリンカーも良かったんでしょうし、「前めで運んでもらっても粘れるだけの調教はしてきました」というアドバイスも素晴らしかったです。
メディアから「史上最年長G1勝利!」と、年齢を殊更強調していただいたのも、ありがたいことと受け入れることにしましょうか。ただし、この記録は横山典弘先輩がまた更新し直してきそうですし、なかなか決着しない予感がしています。
それよりも、ボクの通算勝利数がJRAと地方競馬と海外のそれを合わせると、そろそろ5000勝に届きそうと、聞きました。海外の分の集計がなかなか厄介で、ボクもハッキリとした数字を把握していません。「5000勝していました」と、過去形になるのは少し寂しいので、ここはメディアの調査力に期待したいところです。
安田記念の翌日は、AbemaTVの将棋番組の収録で千駄ヶ谷の将棋会館へお邪魔してきました。将棋会館へは2度目の来訪で、前回は03年の安田記念でアドマイヤマックスで2着した翌日だったそうです。競馬もプロ並に詳しい渡辺明九段に教えていただきました。会館内を案内していただいているときに、羽生善治さんにお会いしたことにもビックリ。ボクもトレセンにいるところをファンの方に見られて「ああ、いるんだ」と言われることがありますが、まさにそんな感じ。対局中だったので、ホンのご挨拶しかできなかったのが少し残念でした。
さて、今週はメイショウタバルで連覇に挑む宝塚記念です。骨っぽい相手が揃いましたが、力を発揮できたときはすごい走りをしてくれる馬。それを引き出すのがボクの仕事です。よし、凱旋門賞へ行くぞ! と言えるような競馬を期待しています。


